これが新潟が満を持して世に出した【新之助】

これが新潟が満を持して世に出した【新之助】

新潟県が【コシヒカリ】に替わる新しいブランドとして全精力を上げてプロモートしようとしている新品種です。
青森の【青天の霹靂】、秋田の【あきたこまち】、山形の【つや姫】、そして宮城の【ひとめぼれ】が、この新之助に戦々恐々としているらしく、今年の新米が出揃ってからの首都圏でのCM攻勢はハンパない(ひとめぼれの香取慎吾くんとかつや姫の阿川佐和子&料亭菊乃井とか・・・)。それだけ他地域の品種にとって驚異のお米だと言うこと。
発売は、来年の秋から。あと1年です。だから、まだ何にも宣伝してません。ニュースだけ。

で、今、試験販売として都市部の三越/伊勢丹などの流通でちょっとだけ販売していました。自分が手に入れたのが丁度大統領選直前だったから、今頃のリポートです。
因みに今はもうどの店も売り切れらしく、来年の秋まで待たないといけないようです。

日本中を数十年にわたり席巻した【コシヒカリ】は、あの独特の香りと食感、そしてこれでもかと言わんばかりの主張。見事お米の王座を勝ち取ったわけで、あきたこまちやひとめぼれ、つや姫にいたるまで、今の品種の殆どがコシヒカリ系統。

ところが、ここ数年。ごはんの世界では和食はもちろん、洋食や調理した飯類にも適した米が求められていました。つまり、味はコシヒカリ並みに強さを持ちつつ、あらゆる料理にマッチできる万能な米。そこにはあっさりスッキリ系であることと、同時にご飯そのものの味わいも十分に堪能できること。因みに新之助は試験販売以外に先行取扱料理店というのもあって、これも見事な料亭やレストランばかり。

今のお米のトレンドはあっさり/スッキリ系らしく、その系統を踏んでいるのがこの新之助。青森の青天の霹靂もその部類らしい。先日のテレ東の【ガイアの夜明け】でも特集していたのでご覧になった方はわかりますな。

で、自分も早速手に入れたので試食。

見事にたった米粒一つ一つは、それは美しくやっぱり新米はキレイだなとの印象。よく見ると少し長め。長粒種ッぽい。早速一口食べた・・・・・悶絶!!!美味すぎる!ムスメにも食べさせたが素直に『美味しい!』の一言。
確かに我が家ではコシヒカリ系が多かったため、生まれてこの方それ以外の味を知らないムスメにとってもこの新之助の味は相当新鮮だったらしい。実際、何も説明せず食べさせたが、確かにおかずがススムくん状態でした。(写真写り悪くてスイマセン)
そして、冷凍保存て、一晩寝かせた次の日に炒飯に挑戦!これがまた、ハンパないパラパラ感。それでいてモチモチ!コシヒカリ系はどうしても粘が強く、炒飯にするためには固めに炊いて、しっかり水分を飛ばさないといけないけど、これはそれすら必要ない。にも関わらずパサパサしていない。お見事。

と言うわけで、米穀業界が戦々恐々とする理由がよくわかりました。これは確かに新しい時代のお米になる可能性大。因みに値段は高いです!試験販売の伊勢丹で2kgで税込1,620円。一般的なコシヒカリのちょっと高めの値段のおよそ2倍。そして全新潟県知事の弁、『ライバルは世界!』。最初から国内市場ではテッペンになると相当強気のご発言でした。新潟県のブランド戦略もマーケティング戦略もそれはお見事。試験販売も見事に完売のようだし、先行取扱料理店も高級店ばかり。そこでしっかり認められることを前提としている。この強気の戦略は今のところ成功しているようです。

北海道・東北の各県庁米穀部局は、この新之助対策が喫緊の架台だったようで、冒頭のCM作戦を決行した、と言うことです。県レベルでこの騒ぎ。各市町村や地域ブランド米は宣伝予算を盛り込めることも出来ず、ただ様子を見守るしかありません。自分たちの作る米が埋没するか、生き残れるか。残された時間はあと1年。

さて、この新之助。来年の秋に大ブレイクするか。来春の田植えからどんなコミュニケーション戦略を見せるか。新潟県に要注目です。

新之助の詳細情報はこちら

 

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