終戦記念日に見るシンゴジラ

いつもは、夜になって右翼とか左翼の集会のニュースをなんとなく眺めるだけだった終戦記念日。
今年だけはどうしても自分の中でとっても気になる日になっていた。

で。

わざわざこの日に合わせて、『シンゴジラ』見てきたw。
怪獣映画とは不謹慎な!と思うなかれ。
間違いなくあの映画は、今の日本の国防をテーマにしているし、大戦末期に大本営が連呼した国体護持というコトバが何度も心の中でわき出してきた。 崩れゆくビル群の下には、まだ無数の人々がいて、一瞬にして命を落とす。現代の戦争ってこういうことになるんだろうな。とつくづく感じた映画だった。文民統制により、官僚たちが現行法制下で出来る可能なことをやり続けている。そして、日本には珍しく姑息な外交手段もやってのける。そして、官民双方の犠牲も覚悟しながら決戦を行う。ゴジラは決して戦時の敵国だけでなく、想定外の自然災害をも想起させる迫力。ガレキと避難所のシーンは、今の日本人にはリアルすぎるけど。

国体護持って何だろう。国体って何だろう。その時、政府は何を守り、何を犠牲にするんだろう。そして何を残し、何を失うんだろう。震災時に人々を助けてくれた自衛隊とは何だろう。平和を愛すると言いつつ執拗に政権(権力)にしがみつく輩こそが諸悪の根源なんだな、とつくづく感がさせられた映画だった。

そして、終戦記念日。

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