長野県筑北村のブランディング・マーケティング支援事業

長野県筑北村の村と村の農産物を対象としたブランディング・マーケティング事業の一環として統一ブランドロゴ、村の人々の啓発と村外に対する筑北村の認知を高めるためのブランドノート、そして、ティーザー映像を作成しました。更に村のイベントなどで利用されるキッチンカーのデザインも手がけました。

ブランドづくりは、長年にわたる売り手と買い手との良好な関係から生まれます。そこで、マーケティング活動を通した良質なブランドイメージを形成するための長期戦略プランも策定し上程しました。

筑北村の人々が、村の内外に誇れる村として活性化し、次世代に誇れる村になることを切に願い、事業のお手伝いをいたしました。

PR/鈴木 淳(greenium)
CD/赤沼 昌治(EXCEED)
AD・D/蝦名 大輔(BRIDGE)
演出・編集/及川 謙一(髭とメタル)
撮影/奥山 淳志
音声/佐々木 昭博(CAP)
音楽/田辺 玄
コーラス/森 ゆに
C/佐藤 隆子(ナルトプロダクツ)
ST/若林 夏芽(スタイリストユニオン)
I/ワタナベ ケンイチ、松田 弘美、小野寺 充(BRIDGE)

谷の村、筑北

山岳信仰が存在するほど、周囲を山々に囲まれ、その谷間に生まれた村。
冬には−17℃以下まで下がる寒冷地。
しかし、その風土を活かした多様な農業が育っています。

長野県東筑摩郡筑北村は人口約4,500人程度の本当に小さな村です。縁あって、この村が進める地方創生事業の一端を任されることになり、村と村の農産物を対象としたブランディング・マーケティング事業を2016年度事業として実施しました。
村の人々が口々に『この谷の村は・・・』と言うように、周囲を山に囲まれた信州らしい村です。この村も人口流出に悩み、産業基盤・生活基盤を充実させ雇用創出が不可欠という日本中に存在する過疎地のひとつです。
主力産業は農業。それもコメでです。しかし、長野県はコメの生産量では中位以下。新潟県に隣接しているため独自ブランドを持たず、もっぱらコシヒカリを栽培しています。また中山間地域なので大規模農業が出来ず、農家の殆どは細々と農業を続ける小規模農家です。それでも「はぜかけ米」というとても美味しいお米を作っています。

筑北村は競争力のある資源に乏しい。
でも情熱的な人がいる。

ブランドに出来るようなものは何もない。
しかし、人にフォーカスすれば、その人の周りには魅力的な資源がたくさん発見できます。
地域の活性化では、パッションのある人さえいれば必ず前が見えてきます。

私たちは、村の独自色を発信させることを目標に取り組みはじめ、村の産業振興のための村の魅力・自慢探しから始めました。すると見事に『何もない』のです。役場の皆さんはもちろん、村の方々からも『この村はホント何もないからねえ」と言われる始末。
また、小さな村であればあるほど、小さな変化はあっても、大きな変革は受け入れがたいものです。国内の農業政策に不満はあっても、独立した農業経営に踏み込むことに躊躇してしまいます。

村の人たちの総意としては「人口が減少し、そのまま消滅しても仕方ない。今は何とかやって行けてるからそれでいいじゃないか』というものでした。役場の皆さんも村の振興のために様々な取り組みを模索してきましたが、やる気がなければどうしても消極的になってしまうものです。しかしそれではこの事業が成り立ちません。そこで私たちは数少ない魅力ある人を探すことから始めました。

そしてついに村の変革に共感していただける方々を探し出すことが出来ました。「そうだ!この人たちをきっかけに村のやる気を掘り起こそう。」そう思った私たちは人にフォーカスしたブランディングから始めることにしました。ブランディング・マーケティングは一般的には対外的な活動ですが、一番は内部からの変革です。そのために魅力ある人たちを発信源にしようと試みたのです。

筑北農村ブランド向上委員会の皆さん

農業ブランド向上委員会に参加していただいた村の皆さん。

文字通り「村のお百姓」を自認し、これからの村の発展のために寸暇を惜しまずご協力いただいた皆さんです

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